先日、宮城刑務所の矯正展に行ってきました。
今回は、宮城刑務所のある、「古城」という場所について書いてみたいと思います。
まず、宮城刑務所のあらましと、「矯正展」について。
宮城刑務所は1879年に古城の地に立てられた「宮城集治監」が前身となっており、西南戦争の捕縛者を収容したものとのことです(Wikipediaより)。
また、矯正展とは、服役者の刑務作業による製品を売りに出すもので、刑務作業というものは「懲役刑の内容であるとともに,受刑者の矯正及び社会復帰を図るための重要な処遇方策の一つ」とのことです(矯正局のページより)。
矯正展では味噌などの食品から塗り物、焼き物、履物、家具、金属細工、皮細工、紙細工、そのた諸々の製品が売りにだされます。かなり質も高く、安く買うことができます。また、すずめ踊り、よさこい踊り、ジャズなど仙台名物といえる出し物も楽しいイベントになっています。
そして、古城という土地ですが、その名の通り、古く城があった場所です。その城というのが「若林城」です。
若林城は寛政4年、1627年に伊達政宗によって建てられ始めました。が、政宗が亡くなり、その後2年ばかりたって寛永15年(1638)には政宗の遺言により取り壊されてしまいます。その後も絵図などを見ると「古城」と書かれて範囲が継続しますので、他の人間が使うこともなく代々伊達家によって受け継がれた土地と思われます。
政宗の隠居の地として、また高い完成度を持つ近世城郭として評価されています。
刑務所の建て替えに伴って発掘調査が行われており、御殿や台所が見つかっています。これらの一部は、11月23日に予定されている発掘現場の見学会で見ることができるようですが、なにせ刑務所内ということで、参加は抽選になるそうです。
参考文献→仙台市の遺跡
http://www.city.sendai.jp/kyouiku/bunkazai/iseki/00000010.html
矯正展の時意外はあまり用事はないのですが、刑務所の東側では堀のあとがみれますし、春には桜が咲き乱れ、古城というだけあって趣のある地です。
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