2009年6月17日水曜日

仙台すずめ踊り

仙台で5月に行なわれる青葉祭り。その間に町中はすずめ踊りを舞う祭連でにぎわいます。
祭連(まづら)というのはすずめ踊りを踊るグループのことを言い、本当にたくさんの団体があります。平成16年の「夏祭り・仙台すずめ踊り」の時には47組が参加されました。
「夏祭り・仙台すずめ踊り」というのは青葉祭りとは別で、すずめ踊りだけを堪能できる祭りです。比較的新しい祭りで、平成15年から始まったようです。

1603年(慶長8年)、仙台城新築移転の儀式(移徒式)の打ち上げで、政宗公の前で堺の石工が即興で踊ったものが最初でした。
踊る姿がすずめが餌をついばむ姿に似ている。伊達の家紋が竹に雀。という由緒があって、すずめ踊りと名づけられその後も石工の子孫によって伝承されました。
戦前まで石切町の石工によって、毎年大崎八幡宮の祭りの時にはすずめ踊りが奉納されたそうです。

しかし戦後は継承者不足で途絶えかけ、ひっそりと受け継がれていく状況でした。それを復興したのが昭和60年にはじまった青葉祭り。黒田石材店の黒田虎男氏により復活をとげたのが今のすずめ踊りです。旧来のすずめ踊りに対して、「新・すずめ踊り」と最初はいわれていたのですが、しだいに市民権を得て「仙台・すずめ踊り」として認められるようになった経緯があります。

非常に軽快で力強く、見ていて楽しい踊りです。一緒に踊ったらもっと楽しいことでしょうね。

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