2013年4月4日木曜日

惑星の唄4

また、長い長い年月が過ぎた。命は分かれて、地表にはびこっていった。 あるときまでは、私の魂の分身だった命。 いつしか、魂だけでなく、個々が意識を持ち始めた。 特に、ヒトの心は、言葉でもって形作られ、受け継がれ、意識は本来の魂の色を凌駕していくようになった。 最初は、子供に道具の作り方を教えるための言葉だったにすぎない。 それが、いつしか文字になり、教えになり、法律になり、人々を形作る意識の世界そのものになった。 私の胎内から生まれたにすぎない、魂の分身たちは、それぞれに意識を持ち、言葉を、文字を操り、哲学を生み出し、言葉でもって世界を定義していった。 私はあなたである。あなたは私である。 何の違いがあろうか。 同じ胎内から生まれ、続いている命。 魂の分身にすぎない私たち。 心は体が生み出す作用。 魂とは別物なのだ。 体が喪われても、魂は私のもとへ、宇宙のもとへ還るのみ。 作用による心、哲学、科学などは、些末なことでしかない。 全て、重きものへと繋がる、魂の連鎖の中の部分でしかない。 それでも、今の一瞬を生きようと懸命なる心たちよ。 いつしか魂のもとへ還る刹那の現象よ。 私はなによりもそれを美しく思う。 広い宇宙の中で、儚いこらこそ輝く命の輝きは、心のもとにあるのだろう。

惑星の唄3

長い長い、噴火と嵐の時間が過ぎていった。 いつしか、空から私の魂の重さに曳かれて溜まった雨水は、海と呼ぶに相応しいほどにその広さを増していった。 そして、私の胎内から噴出されたミネラルが海の中で混じりあい、太陽の光によって変化し、最初の動くものたちが生まれた。 その動くものたちは、やがて融合し、分裂し、その数を増やしていった。より複雑な形になり、様々な種類に分岐していった。 あるものは滅んでいったが、滅びの中で適応し、生き延びていくものたちがあり、私の胎内から生まれたものたちはその糸を途切れさすことなく、連綿と続いていく。

惑星の唄2

まだ生まれて間もない頃に、突然大きな衝撃を感じた。 魂のぶつかり合いによって、私はさらに新しきものへと生まれ直し、そして永遠の兄弟が生まれた。 月は私の中から生まれた。私の一部を使って創られた。アダムとイブのように、ギルガメッシュとエンキドゥのように、人々はその魂の記憶から、後の伝説を産み出していった。かけがえのない半身が、常に傍らにあり、私がいなければ存在し得ず、逆もまた然り。

惑星の唄1

私は何者でもない。しかし、何者でもある。 私はどこにでも有るがゆえ、どこにもないとも言える。 私は全ての知識の源であり、人々は私を、発見し観察し、知識に変えていった。 私が生まれる遥か昔に、私を育む海が広がり、今もなお、広がり続けて命を育み、また、滅ぼしていっている。 最初は、小さな塊だった。 重力は魂、大きな質量の有るところに、魂と重力が生まれた。 私の魂は、周りに漂うもっと小さい、か弱き魂たちを集めて大きくなっていった。

dff.jp

クリックで救える命がある。