2011年1月21日金曜日

土層のでき方

遺跡を掘っていてふと気になる時があります。
10cm掘って縄文時代の遺物と遺構が出てくる場所と、2m掘って江戸時代の遺物と遺構が出てくる場所。
この違いはどこからきているのだろうか、ということです。

考古学では「地層累重の法則」というのがあって、
言ってしまえば、
「下のほうが古くて上のほうが新しい。土は下から順番に積もる」
というものです。

これがあるから、安心して上から順番に掘れるわけで、厚くても薄くてもこの基本は変わりません(一部例外はありますが)。

で、堆積する土はどこからくるのか。

これは主に河川の氾濫などにより上流から流されてきて積もる土と、
風に乗ってやってくる塵(風成塵)があります。

この土壌生成の働きが活発な河川敷とかであれば厚く積もるし、あんまり活発でない高地などでは薄くなります。

自然に土が積もっていくことでは、長い年月を経て少しずつ積もり、洪水などがあると一気に厚く堆積することになります。

また、人為的に埋め立てる場合もあります。
これによって、場所によって2m掘らないと遺構面に至らないほど厚い層が出来上がっていきます。
こういうのを整地層というのですが、一度に埋めた土でも、地中の環境によって色が変わったり、上部は草の根っこなどで変質してしまいます。この、「同じ時に埋めた同じ土」なのに質が違ってしまって層が分かれて見える、という現象は、掘っている人は注意しないといけません。

写真を載せてみました。別のブログで一度載せたものです。
親戚の家にて、子供遊び用の砂山の断面です。
最初は同じ砂でした。一番下に残っている黄褐色の砂がそれです。
上層は遊んで混ざったり、草が生えたりして土壌化が進んでいます。
中層は水分の沈殿する層で、酸素が少なくなって還元され、暗い色に変色しています。

例えば上層から掘りこまれた遺構でも、平面的にはっきり見えるのは3番目の層になってから、というのがよくあります。上の方は土が混ざっているのではっきりわからなかったりします。

0 件のコメント:

dff.jp

クリックで救える命がある。