2011年9月28日水曜日

グレートジャーニーを考えてみる

約10万年前にエジプトを出た現生人類が、1万2000年前までに南アメリカ南部まで達していたといわれています。
「グレートジャーニー」と呼ばれ、長い旅を経て地球を旅してきたということです。

で、Googleマップで推定移動距離を算出し、期間で割って1年あたりの移動距離を計算してみました。
マップ上での距離は35461キロメートル。なるべく沿岸部を通るようにしてみました。
この距離を8万8000年かけて移動するわけですから、1年あたりの移動距離は403メートルとなりました。

まあ、毎年移動しているわけではないのでしょうから、1世代ごとに拠点を移しながら生活していたと仮定します。
15年から20年で次の世代に交代したと推定し、お父さんの家から6〜8キロほど離れたところに場所を移して生活すれば、
グレートジャーニーの軌跡をたどることができます。

移動の要因としては、
・食料を得るため
・気候の変化などの環境要因
・自然災害による避難
などが複合的に合わさって、少しずつ活動範囲が広がり、拠点を移しつつ、地球に広がっていったと考えられます。

あえて遠方を目指して、遙かなる旅路を冒険した、というイメージよりは、
食べるものを求めて隣の山の近くに移ったりしているうちに、
いつのまにかだいぶ遠くまできたな、という感じでしょうか。

思えば遠くへきたもんだ。

生きたい欲求が、命をつき動かして、体を遠くまで運ぶ。
この、自然の働きのほうが、あてもない冒険よりロマンを感じてしまいます。

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