発掘現場の図化でもろもろ役に立つものがあります。
Autodesk 123D Catch
というもので、AutoCADを作っている会社が、デスクトップアプリケーション、ウェブ版、iOS版を無料公開しています。
Autodeskアカウントが必要ですが、こちらも無料で取得できます。
ウェブ版では、新しいプロジェクトを開始して、対象物の写真を放り込めばあとは自動で作成してくれます。
写真は対象物の、参照点がわかるように角度をつけて複数枚、撮影位置をずらしながら撮るとうまくいきます(失敗も多いですがだいぶコツがわかってきました)。特に断面に関しては強く、壁などは成功率が高いです。
あと、動くものが入っていたり、真っ白な部分が多かったり、青空が入っていたりすると参照点がわからなくなるようです。
全景写真などで作るとかなりいいのができるかもしれません。資料として人に説明したい時とか、線画の図面と写真だけより説得力のあるプレゼンができそうです。
アプリはiOS版のみでAndroid版はありません。
使い方は以下のようになってまして、アプリで保存すれば(デフォルトで公開状態の方にチェックが入っていますのでご注意ください)ウェブでも見ることができます。
ただ、ウェブ版で作成したものはアプリ側では見ることができなかったです。
対標写真で図化する時など、一緒に数枚の写真(ウェブ版で6枚以上必要)を撮っておくと後で3次元化できるので合わせやすく、便利でした。
実際の測量データと合わせて検証したこともありますが、縦横比を変えないで拡大縮小するだけでほぼ合ってきますので、精度もなかなかのものと思います。
ただ、座標値は持っていないので、上下も変になっているケースがほとんどで、真上から見た状態にする操作は勘でやっています。
XYZの座標データにするには有料の、しかもかなり高額なものを使う必要があり、普段使いであればこれでも十分使えるものだなと思っております。